いただいた花束やミニブーケ。
いざ飾ろう!と思ってラッピングをはずしてみると、輪ゴムや麻紐で花が束ねられていますね。
そんな疑問をもったことはないでしょうか。
花束やブーケの輪ゴムはそのまま飾るのか、はずした方がよいのか。お花屋さん目線で解説します!
花束の形を崩したくないときは、そのまま飾る
「花を束ねる」テクニックこそ、フローリストの技術
綺麗に束ねられたブーケ。輪ゴムを取ったらバラバラになってしまうのでは…?と心配になりますね。
はい、輪ゴムを取ればバラバラになります!
この「花を上手に束ねる技術」こそが、フローリストの技術。なので、フローリストが作った花束をそのまま楽しみたい!という人は、輪ゴムや紐は外さないのがベスト。
お花のためには、はずした方がよいかも
結束部分は蒸れて傷みやすい
輪ゴムや紐で茎を束ねることを「結束」と言います。
結束したブーケを花瓶の水に活けていると、やはりどうしても、結束している部分から傷みやすいです。特にぎゅっと縛っていると、そこが蒸れて傷みやすいのです。
傷んでくるスピードはお花の種類によって違う
茎の傷みやすさ(腐りやすさ)は、お花の種類によって全然違います。
茎がやわらかくて腐りやすい花もあれば、硬くて腐りにくい花もあります。いろいろな花を束ねているブーケの場合、結束している部分の、傷みやすい花の茎から傷んできて、水を濁らせる原因になります。
そもそも【輪ゴム】を使うのはあんまりよくない説
花のためにはラフィアや麻紐がベスト
そもそも、輪ゴムでぎゅっと茎を結束するのは、お花のためにはあんまり良くありません。
たくさんの花を束ねるブーケや、本格的なブーケの場合、結束は「ラフィア」や「麻紐」を使います。
ラフィアはヤシの繊維を紐状にしたもの。水でぬらすとぎゅっと締まり、植物の茎に優しいです。
とはいえ、ミニブーケや簡単なサービス束の場合、輪ゴムを使わないわけにもいきません(花屋的に)。
しっかりとしたお店なら、きつく輪ゴムを締めすぎていることはない(はず)なので、それほど心配しなくても大丈夫です。
結論:最初はそのまま飾って、だんだんバラしていくのがおすすめ
フローリストとしては、素敵に束ねた花束をそのまま観賞してほしい!気持ちもあります。
なので、
数日間はそのまま飾って、だんだんバラして飾る。
のがおすすめ。
束ねたまま水に活けていると、数日経つと水が濁りやすくなってくると思います。そうなったら、結束している輪ゴムや紐をはずしてあげましょう。
バラしてみると、茎が黒ずんでいるものや、葉が傷んでいるものなどがあると思います。
傷んだ葉は取り除き、茎が腐っているものなどは思い切って短くカットして、別のコップや花瓶で楽しみましょう。
花束は「花束」のまま飾らなきゃいけない!なんてことはありません。
種類ごとに分けてみたり、お気に入りの一輪だけ別の花瓶に飾ってみたり、自由に楽しんでください。
結束した茎が傷んだまま全体が枯れるのを待つよりも、ずっと楽しく飾れると思いますよ。
いただいた花束をどうやって飾るか?基本の基本はこちらの記事にまとめています。