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「健康は幸せの基本」は本当なのか考えてみた。

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季節の変わり目ということで、風邪をひいております…。
熱が出るほどではないけど、鼻がぐずぐず、頭ぼんやり。やろうと思っていたことがなかなか進まない。

こんな状態になると浮かぶのは「健康は幸せの基本だ」という言葉。

でもはたしてそうなのでしょうか。健康であることは間違いなく幸せなことだけれど、健康でなければ幸せではないのか。

そのあたりのことを考えてみようと思います。

 

乳がんで亡くなったデザイナー・広林依子さんのこと。

今月はじめに亡くなったデザイナーの広林依子さんという女性がいます。享年29歳。

「ステージ4の乳癌患者・余命2か月のデザイナー」としてモーニングクロスというニュース番組で特集され、それから私もTwitterやインスタグラムをチェックしていました。

 

やわらかく可愛らしいイラスト。

 

ポストカードを販売したり、取材を受けてメディアに出たり、ブログで発信したり、精力的に活動されていました。

モーニングクロスにスタジオ出演した際の「死にもメリットはある」という主張は、とても印象的に心に残っています。

 

 

亡くなってからの報道で、亡くなる10日前の取材映像を見ました。変わらず可愛くメイクやネイルをして、ポストカードの構想を語っていました。

初めてブログやニュースで知ってから亡くなるまでの約2か月。もちろん体調は悪かったでしょうし、一般的に言って「健康」ではないでしょう。

でも、彼女の活動を見て「健康でないから不幸せだ」と言えるでしょうか。

幸せだったかどうかは本人にしかわかりませんが、少なくとも精いっぱい生きる様子は「不幸」には見えませんでした。

 

体の健康は人それぞれ。

私たちは「健康だったら何でもできる」と、なんとなく思い込んでいます。(本当に健康なときはだらだらテレビを見たりして、特に何もしないのにね)

また、「健康」と言っても、その度合いは人それぞれ。季節によっても違ったり、1か月の間に浮き沈みがあったりすることは女性ならきっとわかるでしょう。

それなのに「健康」をひとくくりにして、「自分ならこれくらいできるはず」と思ってしまう。

「自分ならここまでできるはず」という理想があるから、それと比較して「ここまでしかできない自分」に落ち込んだりします。

 

でも本当はそうではなく、「今日の自分がやれることをやる」でいいんだと思うのです。

体調がいい日もあるし、悪い日もある。寝不足だったり二日酔いだったり生理痛だったり、健康だって微妙にグラデーションはあります。

逆に、がんの闘病中だって、辛い治療の日もあれば、調子のいい日もあるわけです。

 

今日の自分ができることをやる。それに自分自身が納得する。

もちろん、健康であることは幸せです。でも、体の健康を損なったとしても即・不幸になるわけではない。

自分の体の限界の中で、何をやるのか。できたことにフォーカスしていけば、決して不幸ではないのだと思います。

 

そしてそれは、日々の小さな不調のときから練習できること。

風邪気味で今日は何もできなかった…と嘆くのではなく、

「調子が悪かったけど、これはできた」「仕事は進まなかったけど、久しぶりにゆっくり体を休められた」

と思考できる方が、幸せなのではないでしょうか。

 

大事なのは、健康な自分をデフォルト(標準状態)にしないこと。

身体の状態には揺らぎがあることを前提に、その日その時のベストを尽くし、自分が納得することが大切。

 

と、自分に言い聞かせて。ゆっくり休むことにしましょう。

 

依子さんのブログはここでまとめて読めます。
亡くなるその日まで人生は続くのだな、と改めて感じます。

http://www.huffingtonpost.jp/author/yoriko-hirobayashi/