読書メモ

【月刊フローリスト】2018年3月号 読後メモ

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お花屋さんの業界誌といえば、誠文堂新光社の『フローリスト』。


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お花の仕事をしていると、毎月なんとなく目を通している人も多いのではないでしょうか。

かくいう私もその一人ですが、いつもパラパラ読んで終わってしまうので、内容メモを作ることにしました。

3月号は春色あふれる花束特集!

 

特集1.かわいい球根付きの花

最近流行の、切花だけど球根付きのお花。原種系のチューリップとか、ムスカリとか、ヒヤシンスとか。かわいい。かわいいです。知ってる。

飾り方の提案や種類の紹介はまあいいとして、今回の特集では「球根付きの花たちが生まれる場所」とした、生産者への取材レポが載っています。これがすごく面白かった。

神奈川県平塚市のユナイテッドフラワーファーム、平野さん。

ハウスの様子や、球根を輸入して育てる苦労、自宅ではどう管理したらいいかなど、すごく読み応えがあって良い特集でした。

ミニアイリスなんてあるんだね。今度市場で探してみよう。


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特集2.春色あふれる花束

8店舗のお花屋さんが、5000円と7000円で「春色の花束」を作る特集。

それぞれ素敵な花束ですが、びっくりしたのは「あなたのお店のラッピング見せてください!」。8店舗どこもセロファン使ってない!

ワックスペーパーや撥水加工のペーパーにラフィア。当然のように、ループリボンやカーリングリボンなどは存在しません。うむむ。

いやー、本当に??オシャレだけど、持ち運びとか大丈夫なのかしら…とか余計なお世話ですね。

特集3.オーダー別 花束テクニック

この特集、なんと「厚生労働大臣認定国家検定1級フラワー装飾技能士が教える」という但書きつき。

フラワー装飾技能士が日の目を見ている…涙!(私もちなみに1級所持です)

5人のフラワー装飾技能士1級所持デザイナーが、オーダーにこたえて作った花束を紹介する特集。

「複数の色を使った花束を」「ラウンドとは違う形の花束を」「少ない花材でボリュームのある花束を」など。実際のお客さんからそんなオーダーはないだろうなーという文言、そしてブーケアシストを使ったり「現場ですぐ作れる花束じゃないよねー」というツッコミもありつつ、いろんなアイデアは参考になります。あと、「確かな技術」をちゃんと推してくれているのも資格保持者としては嬉しいところ。

 

花と人は世界を巡る:フェット・ガレット・デ・ロワ

今月はフランスから。1月の第一日曜日、フェット・ガレット・デ・ロワについて。お菓子のガレットってこのときに食べるんですね。知らなかった!

自宅に友人を招いてパーティをするのが好きなフランス人、ワインやお菓子とともにお花も生活に根付いている様子がうらやましい。

 

花の造形理論:構成

橋口先生の造形理論は「テーマに合わせて決めるさまざまな構成」。春の表現を題材に、4つのアレンジが紹介されています。

 

旬花探訪 「ノーブルリリー」

高知県本山町、土佐れいほくの「ノーブルリリー」!

世界中でここだけ、高知の山奥で生まれ育った美しいグリーンのユリ。

 

恥ずかしながら私、ノーブルリリーがなんなのか、ちゃんと理解してなかった。市場で見かけたことはあるけど、使ったことはないし。

アジアティックハイブリッド系のユリの突然変異を品種登録し、育ててきたものなんですね。

こうやって新しい花が世に出てくるんだなあ。すごく面白かった。今度見たら買ってみよう…!

 

叢のものさし:サボテン接ぎ木の話

今回で第3回目の連載。サボテン接ぎ木の具体的手法。

広島の植物屋「叢」の小野さんによる連載。第1回~2回で「接ぎ木って深いわあ」と思わされましたが、今回は具体的なやり方について。写真つきでわかりやすい。手術のようだな…。やってみたい人もきっといるだろうなあ、と思う。植物の生命力はすごい。