結婚式場の仕事

あなたはどっち?「店頭花屋」派と「仕事花屋」派の違い

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印象的なことがあったので。


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ホテルや式場で結婚式の花をつくったり、葬儀のお花を専門で作ったりすることを、業界では「仕事」と言ったりします。

同じ「花の仕事」ですが、店売りの花屋さんとはまたちょっと性格が違う。ゆえに、適性も正反対だったりします。

お花の仕事につくのなら、自分がどちらに向いているのか知っておくのも大事。

 

婚礼の仕事に、イレギュラーなオプションが入った

 

今回、いつもの婚礼バイトの現場で、お客様からイレギュラーなご要望が入りました。

披露宴前に列席するお客様にひとり一つずつリストレット(お花で作った腕輪ですね)を付けてほしいというオーダー。普段は受けない例外的なオプションですが、今回は特別にやることに。

…で、まあ準備をして、当日せーのでスタッフ揃って対応し、無事に終わったわけですが。

 

その後休憩中のおしゃべりにて、

「一日の件数は少なくても今回みたいなのが入るのと、イレギュラーなしで件数が多いのとどっちがいい?」

という話に。

 

常勤スタッフは

「件数多い方がいい!」「気を使うし緊張して疲れるもん」と、即答。

 

私は件数多い日より、今回みたいなのでお金がとれるならこっちがいいなー、どんでんいっぱいだと疲れるし。と内心びっくり。

 

この差が「店頭派」と「仕事派」の差なのだなー!

と思いました。

 

実際、すごくキャリアがあって優秀なフローリストでも、「ホテルの花屋では働きたくない」という人、「店売りは嫌だ」という人、それぞれいるんですよ。

 

どちらが良い・悪いではなく、そこには大きな性質の違いがあるということです。

 


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イレギュラー得意、同じことの繰り返しは苦手な「店頭派」

 

店売りが好きな人は、イレギュラーなこと・思いがけないことが好きです。

飛び込みのお客さんに変わった注文をされても、それに対応するのが楽しい。むしろ燃える。ハプニングもありますが、それもひっくるめて楽しめるタイプです。

お客さんとお喋りするのも好きです。その人に合わせて作るものを変えたり、値引きしたりふっかけたり交渉も得意。

 

ただし淡々と同じことをするのは苦手です。同じ商品をたくさん作るとか、ついつい少しずつバリエーションを変えたくなる。

また、緻密な計画性はあんまりない。計画をたててもどうせイレギュラーなことが起こるので、まあ「間に合えばいい」くらいな感じです。

終わらなければ残業すればいい…と思っていたりして、それはちょっと良くないところですね。

 

計画に基づいて淡々と仕事したい「仕事派」

 

ホテルや葬儀場などの仕事派は、計画的に仕事を進めるのが得意。

決められた期日までに、決められた個数をつくるので、忙しくならないように前倒して仕事を片づけるのが快感です。

仕事のオペレーションを考えたり、効率的な作業場を整えたりするのが得意な人も多い。とても段取り上手です。

素敵なアレンジをつくることより、段取りよく仕事が片付いていくことが嬉しいタイプ。

お客様だけではなく、式場やホテルスタッフとの連絡・調整も多いので、おしゃべりは慎重。「できますよー」とか「たぶん大丈夫です」などの安請け合いは厳禁です。

 

ただし、突然入ってくるイレギュラーな注文は苦手。制作の途中で電話やお客様対応などの邪魔が入るのも、本当は嫌なんです。

あと、基本的に「決まった制作のために花を仕入れる」ので、「ありあわせの花で適当に素敵なものをつくる」のがあんまり上手じゃない人もいます。そういう機会が少ないですからね。

 

 

自分の適性にあわせて職場を選びましょう

私は最初から「店頭花屋派」で、どちらの職場もやってみたけどやっぱり「店頭花屋派」だなあと実感しています。同じものずっと作るのすぐ飽きちゃうもん。

 

フローリストとしての実力は「店頭派」の方が求められるかなあ…と思いますが、「仕事派」には段取り力や調整力などの違った能力が求められるので、どっちが良い・悪いということはないですね。

自分はどっちの方が向いているかなあ、と考えてみるのが大切です。

 

 

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