結婚式場の仕事

【花の仕事】結婚式場の花屋さんの1週間はどんな感じ?

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ホテル・結婚式場の花屋さんは、1週間どんな感じで仕事をしているのか?


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今まで見てきた職場から、ざっくりまとめてみました(もちろん各々の職場によって細かい違いはあります)。

働くうえでなにが大変なのか、どんなとき大変なのか、も書きましたよ。
これから転職したい方、ご参考にどうぞ。

 

1週間のスケジュール(例)

全ての曜日に共通の仕事

・館内のメンテナンス
切花を飾っているところなら、その手入れと取り換え。鉢物の水やりなど。これはほぼ毎日。

・宴会花、ギフト花などの注文制作
ホテルの場合、婚礼以外の仕事もけっこうあります。

・打ち合わせ・リハーサル
婚礼予定の方の打ち合わせ。当日の半年前くらいから入り始める。1ヵ月前までには終わらせたい。婚礼がある土日はなるべく避けてスケジュールを入れたい(が、ままならない場合も多々ある)。
なかなか決められない人の場合、何度も打ち合わせがあることも。リハーサルがある場合は立ち合いなど。

打ち合わせのスケジュール決めはウエディングプランナーが一括でやってくれることが多いが、部署ごとに行うところもあり、その場合はアポ取りの電話なども必要。

・下見会場のセッティング
披露宴会場やチャペルを見学に来るお客様がいる場合、会場のセッティングをします。
下見についてはこちらの記事も。

【花の仕事】「結婚式場の下見セット」とは?結婚式場の仕事の中で、地味ながらけっこう時間をとっているのではないかと思われる仕事のひとつが「下見会場のセット」。 すごく大変、っ...

 

・ホテル・式場などの全体ミーティング
朝礼や全体ミーティング、期末の会合などは随時。

 

月曜日

切花入荷日。水あげ処理、切花の仕分け。

週末の資材準備。披露宴で使うアイテムの準備(キャンドルを数えて揃えたり、ギフトバッグの数を数えたり、リボンを作ったり)。

披露宴会場のアレンジ(ゲストテーブル・メインテーブルほか)のベースセッティング。グリーンをさす。(傷まない花だけ使って、8割がた作ってしまうこともある)

 

火曜日

予備日。アレンジ制作続き、資材準備続きなど。
定休日にしているところも。

 

水曜日

切花入荷日。水あげ処理、切花の仕分け。ブーケ花材はここで入荷することが多い。

ゲストテーブル・メインテーブルのアレンジ制作続き。

 

木曜日

予備日。ゲストテーブル・メインテーブルのアレンジ制作続き、資材準備続きなど。

数が多ければ、ブーケ制作開始。宴内で使う贈呈用花束、トスブーケなどの制作。

 

定休日がないところは、ここまでの月~木曜日で交代に休みを取る感じです。火・木は比較的休みやすいかも。

 

金曜日

切花入荷日(予備)。水あげ処理。

ウエディングブーケの制作。ブートニア・ヘアード・花冠・リストレットなどの小物制作。フラワーシャワー・ケーキ周りの花の準備。ナイフやトーチにつける花の制作。

宴内で使う贈呈用花束、トスブーケなどの制作。

できれば土日全ての分を制作し終えていると楽…なんだけど、無理ならとりあえず土曜分まで。できるところまで。

 

チャペル・神殿のセッティング。造花を生花に差し替える、榊を用意するなど。

 

土曜日

本番日。

当日分ウエディングブーケ仕上げ。式前に控室へ、ウエディングブーケと小物類を納品。

披露宴会場にアレンジ類を運び、セッティング→披露宴後に撤収→次のセッティング、の繰り返し。

ちなみに、ホテルなどはホテル内に作業場があるので台車で運びますが、レストランウエディングやハウスウエディングなどは制作場所と式場が離れていることも。その場合はそのつど車で運びます。

 

日曜日分のウエディングブーケ・小物制作。仕上げ。けっこう残っているとつらい。

 

日曜日

本番日。

当日分ウエディングブーケ仕上げ。式前に控室へ、ウエディングブーケと小物類を納品。

披露宴会場にアレンジ類を運び、セッティング→披露宴後に撤収→次のセッティング、の繰り返し。

下がり花の仕分け、処分。キーパー内清掃。バケツを洗って明日の入荷に備える。

 


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働く人にとって「大変」なポイント

土日は休めない

結婚式の本番はほぼ土日なので、よほどのことがなければ土日は休めません。

件数が多ければ常駐スタッフだけでは足りず、他店から応援が来たり、派遣スタッフを雇うところも。とにかく土日は人手が必要。

 

件数がふえる時期

結婚式の多い時期というのがあります。

最近は秋のウエディングが人気なのか、10~11月がピーク。春先の3~5月、ジューンブライドの6月もまあまあ。

ヒマなのは夏と、1~2月でしょうか。
件数が増えるということは制作量が増えるということなので、平日の負担も倍増です。

たとえば土日に1件ずつしか婚礼がない場合と、5件ずつある場合は、つくるものの量も5倍です。
だいたい何件くらいあるものか…というのは式場の規模によるので一概に言えません。

高級なハウスウエディング会場などでは1日2組と決まっているところもありますし、回転数を重視する式場だと1日に10組以上やるところもあります。

 

「会場どんでん」の大変さ

1日10組とかやる場合、会場を使いまわします。
つまり宴会場は3つしかなくても、3回転ずつ使えば1日9組できるわけですね。

たとえば「桜」・「梅」・「藤」の3つの披露宴会場があるとして、

「桜」 11:00~13:30/15:00~17:30/19:00~21:30
「梅」 11:30~14:00/15:00~17:30/19:30~22:00
「藤」 11:00~13:30/14:30~17:00/19:00~21:30

とか予定が入っていたりするのです。

 

ひとつの披露宴が終わって、次の披露宴に会場セッティングを変えることを「どんでん」と言うのですが、その間が1時間しかなかったりすることも。

披露宴会場からすべてのお客様を見送ったら、使用済みの食器を下げ、テーブルの配置を変え、軽く掃除をし、新しいクロスをセットし、食器を並べ、新しい花を置いて、次のお客様を迎えなければなりません。

花屋の仕事は前のアレンジやキャンドルを下げ、セッティングが終わるのを待って次のアレンジとキャンドルをセットするだけですが、どんなバタバタか想像つきますよね…?

 

会場スタッフも我々も一応プロなので、何事もなければ時間内にどんでんはできます。

ただ、前の披露宴が少し延びてしまったら…?
3会場のどんでんの時間がかぶってしまったら…?

繁忙期にはそんなことも(よく)あるのです。恐ろしいですねえ。

 

もちろん「結婚式」は披露宴の前に行われていますから、花嫁へのブーケ納品はこの合間をぬってやっています。

この場合9人の花嫁がいて時間差で結婚式を挙げているわけですから、ブーケ納品も最低9回はしていることになります。

 

11月の3連休ともなれば、こういう日が3日続く…なんてことも。疲れます。

 

祝日、平日婚の存在

通常は平日のところに祝日があったりすると、結婚式が入ってくる場合もあります。

また、お仕事の都合で平日に式を挙げる方もいらっしゃいます。

するとまあ、このペースが乱れるわけですね。たとえば祝日月曜などで婚礼が多く入っていても、来週用の切花は入荷しなければなりません。ちょっと大変です。

 

まとめ

料理も花もそうですが、「あまり前倒しで作り置きできない」のが大変なポイントです。

作っても保管しておく場所がなかったり(キーパーの広さには限りがあります)、そもそも作り置きできない、直前につくるしかないものもたくさんあります。

月曜から金曜までの間に、いかにうまく制作を配分して終わらせるかが重要。
また、すべてのスタッフが同じ仕事ができるわけではありません。

花嫁の控室納品は女性でなければできないし、打ち合わせはメインのスタッフが、ブーケ制作は熟練のスタッフに、など、うまく分担してすべての仕事を終わらせなくてはいけません。結婚式の仕事はチームワークが大事です。

 

人の采配が上手な店長やチーフがいることが、働きやすさの大きなポイントかもしれませんね。

 

関連記事。店売りのお花屋さんの場合は、こんな感じです。

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結婚式場・ホテルのお花屋さん、派遣の方におすすめ!


ホテル・ブライダル系のお花屋さんの仕事は、服装指定がある場合が多いです。

白シャツもしくは黒シャツに黒パンツ、打ち合わせ時にはジャケット着用がスタンダード。

 

なかでも厄介なのは「黒パンプス指定」ではないでしょうか。

制作日でも10時間以上立ちっぱなしの日もあるし、婚礼当日は会場の裏を走り回り、膝をついて直しをしたり、靴を脱いで高い場所の装飾をしたり…。正直、スニーカーを履かせてくれ~!と思うこともしばしば。

身体をいたわる意味でも、規定は守りつつ足にやさしい靴を履きたいですよね。

痛くない「立ち仕事用パンプス」はホテル系花屋さんにもおすすめです。サイズ展開も豊富だし、履きつぶしても惜しくない5000円台のプライスもありがたい。

身体を大事にしつつ、激務に立ち向かいましょう…!

 

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